こんにちは!グラフィック担当の多和田です。
グラフィックデザインについてのノウハウを記す前に、デザインの勉強を始めたばかりの人や、新人デザイナーさん、またはデザイン職を目指す学生さんに向けて、そもそも「デザイン」とはなんなのかをお伝えできたらなと思います。
実はココを知っているか知らないか、意識しているかしていないかでデザイナーとしての伸び代が大きく変わってきます。
フリーランスを目指すなら尚更きちんと理解した上で業務を通してクライアント様との絆を深めていきましょう。
職業がデザイナーであることを人に伝えた際に、よく「絵が上手いんだね!センスがあるんだね!私にはセンスがないからデザイナーなんて無理だな〜」などと言われることが多くあります。
率直に言うと私は絵も上手くなければセンスもありません!笑
デザイン学部に入学するために必死でデッサンを訓練して、社会に出て初めてデザインにおける感覚を養いセンスを身につけました。
要するにデザインはアートではなく、デザイナーはアーティストではないため、デザインに必要なセンスは全て知識と訓練と経験によって育まれるものであり、努力次第で誰でもデザイナーになれるのです。
・アート=自己表現・デザイン=問題解決
簡単に言うとアートとは自己表現の場であり、アーティストになりたいのであれば自分自身と向き合い、感性を高め自身ならではの表現方法を模索し、自分の表現したいことを他者に発信します。
対してデザインとは問題を抱えているクライアント様(他者)が居てはじめて求められるものであり、自己表現とは正反対の位置にあります。クライアント様の現状を把握し、問題点を理解した上で解決策を提示して目的達成のためのアウトプットを行い、それを第三者に発信します。
デザインは自分自身の表現したい世界観をアウトプットすることが目的ではなく、問題解決のためのアウトプットを必要とされるのです。機能性が損なわれた、ひとりよがりの成果物では目的を達成できないということです。
ココを理解しておくことがデザイナーにとっては大切です。
これを読んだ上で自分に今一度聞いてみてください。
あなたは成果物を発信して自己表現がしたいのですか?それとも目の前にある課題に対する最適な表現方法・伝達方法を提示したいのですか?
例えば、あなたが新しくカフェをオープンするとします。開店準備でたくさん事前費用を使ったため開店後にたくさん集客をして売り上げをあげたいですよね?そのためには多くの人にあなたのカフェの存在を知ってもらう必要があります。何もせずにお店の看板や外観だけでお客さんがたくさん来店してくれるでしょうか?一時的な来客数は稼げたとしても継続的な来客数を確保するには絶対的な工夫が必要です。
継続的に多くの人にお店を知ってもらい来客数を増やすには「宣伝」が必須になるということです。
上記の例でわかりやすく説明すると、【目的】来客数を増やし売り上げをあげる【課題】お店の認知度を上げる【解決策】ターゲット層に沿った広告を使って継続的な宣伝をする
ズバリ課題に対してどのような解決策を考えるかがデザインの仕事です。
消費者に対して収益を得る行動の先には必ずデザインの仕事があるということです。ビジネスにおいてデザインという宣伝ツールやデザイン思想は必要不可欠といえます。
はじめにデザインとは機能性を持っていると話しましたが、視覚的な機能性と言ってもピンときませんよね?
例えば、高性能な掃除機を売りたいとします。デザイナーはその掃除機の魅力を第三者に伝えることが使命です。そこで、高性能である製品の特徴をより詳しく明記した説明書を渡されるのと製品の特徴を表したひと言と単純な図解や写真を組み合わせたバナー広告orDMを見るのとどちらが効果的に第三者に情報を伝達できると思いますか?
私なら完全に後者です。そもそも長い文章を読まないと商品の魅力が伝わってこないのであればそれはデザインされた成果物であるとは言えません。
デザインとは第三者にできる限り早く明確に情報を伝えるためのツールであると考えるとわかりやすいですね。
わかりやすく伝えるにはビジュアル・レイアウト・配色・世界観がそれぞれコンセプトに沿ったもので確立されていなければならないのです。
最も気をつけていただきたいのが「なんとなく」で成果物を作らないこと。
これに尽きます。デザインは「なんとなく」では作れません。目的に基づいて設計されるべきデザインには必ず理由が伴います。なぜこのような表現にしたのか?という問いに対して自分で理由を説明できなければ「デザインした」とは言えません。理由がなく、なんとなくできてしまった成果物はもうひとりよがりのアート作品です。課題解決が目的であるデザイナーにとって根拠のない成果物など生まれないはず。効果的な宣伝用ツールを制作するには揺るぎない目的を掲げて、課題解決策を練ることの他にはなく、それがデザイナーが必要とされる、デザインが存在する意義なのです。
デザインとは、目的に沿った問題解決策として視覚的に情報を伝えることである。アートとデザインを混同させず、きちんとデザインの役割を頭に入れた上でデザイン業務に携わり、多くの人のサポーターになりましょう!
そもそも「デザイン」ってなに?
デザインをする目的を知ろう。
こんにちは!グラフィック担当の多和田です。
グラフィックデザインについてのノウハウを記す前に、
デザインの勉強を始めたばかりの人や、新人デザイナーさん、またはデザイン職を目指す学生さんに向けて、そもそも「デザイン」とはなんなのかをお伝えできたらなと思います。
実はココを知っているか知らないか、意識しているかしていないかでデザイナーとしての伸び代が大きく変わってきます。
フリーランスを目指すなら尚更きちんと理解した上で業務を通してクライアント様との絆を深めていきましょう。
1. デザインとアートの違い
元々はセンスがなくても絵が下手でもデザイナーにはなれる
職業がデザイナーであることを人に伝えた際に、
よく「絵が上手いんだね!センスがあるんだね!私にはセンスがないからデザイナーなんて無理だな〜」
などと言われることが多くあります。
率直に言うと私は絵も上手くなければセンスもありません!笑
デザイン学部に入学するために必死でデッサンを訓練して、社会に出て初めてデザインにおける感覚を養いセンスを身につけました。
要するにデザインはアートではなく、デザイナーはアーティストではないため、デザインに必要なセンスは全て知識と訓練と経験によって育まれるものであり、努力次第で誰でもデザイナーになれるのです。
アートは感性、デザインは機能性
・アート=自己表現
・デザイン=問題解決
簡単に言うとアートとは自己表現の場であり、アーティストになりたいのであれば自分自身と向き合い、感性を高め自身ならではの表現方法を模索し、自分の表現したいことを他者に発信します。
対してデザインとは問題を抱えているクライアント様(他者)が居てはじめて求められるものであり、自己表現とは正反対の位置にあります。クライアント様の現状を把握し、問題点を理解した上で解決策を提示して目的達成のためのアウトプットを行い、それを第三者に発信します。
デザインは自分自身の表現したい世界観をアウトプットすることが目的ではなく、
問題解決のためのアウトプットを必要とされるのです。
機能性が損なわれた、ひとりよがりの成果物では目的を達成できないということです。
ココを理解しておくことがデザイナーにとっては大切です。
これを読んだ上で自分に今一度聞いてみてください。
あなたは成果物を発信して自己表現がしたいのですか?
それとも目の前にある課題に対する最適な表現方法・伝達方法を提示したいのですか?
2.デザインが必要とされる理由
例えば、あなたが新しくカフェをオープンするとします。
開店準備でたくさん事前費用を使ったため開店後にたくさん集客をして売り上げをあげたいですよね?そのためには多くの人にあなたのカフェの存在を知ってもらう必要があります。
何もせずにお店の看板や外観だけでお客さんがたくさん来店してくれるでしょうか?
一時的な来客数は稼げたとしても継続的な来客数を確保するには絶対的な工夫が必要です。
継続的に多くの人にお店を知ってもらい来客数を増やすには「宣伝」が必須になるということです。
上記の例でわかりやすく説明すると、
【目的】来客数を増やし売り上げをあげる
【課題】お店の認知度を上げる
【解決策】ターゲット層に沿った広告を使って継続的な宣伝をする
ズバリ課題に対してどのような解決策を考えるかがデザインの仕事です。
消費者に対して収益を得る行動の先には必ずデザインの仕事があるということです。
ビジネスにおいてデザインという宣伝ツールやデザイン思想は必要不可欠といえます。
3.グラフィックにおけるデザインとは
・視覚的によりわかりやすく情報を伝える
はじめにデザインとは機能性を持っていると話しましたが、
視覚的な機能性と言ってもピンときませんよね?
例えば、高性能な掃除機を売りたいとします。
デザイナーはその掃除機の魅力を第三者に伝えることが使命です。
そこで、高性能である製品の特徴をより詳しく明記した説明書を渡されるのと
製品の特徴を表したひと言と単純な図解や写真を組み合わせたバナー広告orDMを見るのと
どちらが効果的に第三者に情報を伝達できると思いますか?
私なら完全に後者です。
そもそも長い文章を読まないと商品の魅力が伝わってこないのであれば
それはデザインされた成果物であるとは言えません。
デザインとは第三者にできる限り早く明確に情報を伝えるためのツールであると考えるとわかりやすいですね。
わかりやすく伝えるにはビジュアル・レイアウト・配色・世界観がそれぞれコンセプトに沿ったもので確立されていなければならないのです。
・目的を持って意図が伝わる工夫をする
最も気をつけていただきたいのが「なんとなく」で成果物を作らないこと。
これに尽きます。
デザインは「なんとなく」では作れません。
目的に基づいて設計されるべきデザインには必ず理由が伴います。
なぜこのような表現にしたのか?という問いに対して
自分で理由を説明できなければ「デザインした」とは言えません。
理由がなく、なんとなくできてしまった成果物はもうひとりよがりのアート作品です。
課題解決が目的であるデザイナーにとって根拠のない成果物など生まれないはず。
効果的な宣伝用ツールを制作するには揺るぎない目的を掲げて、課題解決策を練ることの他にはなく、
それがデザイナーが必要とされる、デザインが存在する意義なのです。
まとめ
デザインとは、目的に沿った問題解決策として視覚的に情報を伝えることである。
アートとデザインを混同させず、きちんとデザインの役割を頭に入れた上で
デザイン業務に携わり、多くの人のサポーターになりましょう!