デザイン制作をする前に必ずやるべきこと1「情報整理」【for Biginner】

  • Writer /
    TAWATA JUNKO
  • #グラフィックデザイン
  • #デザイン思考

いきなりPCに向かってデザイン制作をやるなかれ!
実は制作に移る前の準備「情報整理」が最も大事!

制作物を作り出す前に事前準備がきちんとできているかどうかで
最終的な完成度が大きく変わる!

こんにちは!グラフィック担当の多和田です。

前回デザインには目的があることをお伝えしましたよね?
今回からはデザイン制作の流れを順を追って紹介していきたいと思います!

さあ、制作をしよう!といきなりPCに向き合う人がビギナーさんには多いと思いますが
どのようなデザイン制作物を作るべきなのか定まっていない段階で作業をしてしまうと
「情報を伝える」という根本的な目的が見失われることが多く見られます。

機能的なデザイン物を生み出すのであれば
いきなり作業に取り掛かるのではなく、しっかり事前準備をすることが大切です!

ここをしっかり押さえるかどうかで成果物の完成度は大きく分かれます。
まずはなぜ事前準備が必要なのか
そして事前準備とは具体的にどのようなことをしたらいいのかを理解しましょう!

1. 制作目的・コンセプトを明確にする

クライアント側の要望をきちんと整理してコンセプトを設定すると
ブレなく目的達成のための表現を模索できる

まず第一に、クライアントの要望を漏れなく全て書き出しましょう。

・何を宣伝したいのか
・宣伝の目的は何か
・現状把握(問題・課題を浮き彫りに)
・ターゲット層は?(年齢/性別/職業など具体的に)
・メインビジュアル素材は?
・テキスト情報量について
など

挙げればキリがないほど書き出す要素は多いはず。
ヒアリングをしっかり行ったうえで要望を書き出すことが大切です。


逆に言えば、ヒアリングの際にきちんとクライアントの要望を汲み取れていないと
的外れな制作物を作ってしまう可能性が高いため、ヒアリングは特に注意して行う必要があります。

ヒアリングをする際にはヒアリングシートを用意しておきましょう。
聞き忘れを防ぐことができますよ。

5W1Hで情報を分類分けしてみよう!

コンセプトメイキングの際に使えるのが「5W1H」。

5W1H
=「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どのようにして)」

デザイン制作物に当てはめてみましょう。
・「When」宣伝の実施時期
・「Where」場所
・「Who」ターゲット
・「What」内容
・「Why」宣伝/企画の目的
・「How」宣伝方法/具体的な表現方法

簡単に書きましたがこの6つの要素をしっかり押さえておくだけでコンセプトの骨組みが完成します。
ヒアリングで書き出した情報を上記の6つの要素に分けてみてください。
難しく考えなくてもこの情報整理だけでコンセプトが明確になるはずです。

2.情報に優先順位をつける!

洗い出した構成要素に優先順位をつけていきましょう。
設定したコンセプト/目的に沿って順位を考えていくことが大切です!
そうすることで何を伝えたいのかという軸からズレることなく制作を進めることができます。

簡単な具体例を用意しました。

参考例:新店舗オープン告知チラシ
ヴィーガンチョコレート専門店がオープン。新店舗がオープンすることを広めて集客したい。

見ていただいたらよくわかると思いますが、
NG例の方は情報が全て同じ扱いのため伝えたい情報がひと目で分かりません。

OK例のように優先順位が明らかに視覚化されていると何を一番に伝えたいのかが明確ですよね。

このように構成要素をただ並べるのではく、
目的に沿って視覚的に優先順位をつけて制作前に情報整理をしておくと
今後のデザイン作業がスムーズかつ、目的に沿った表現のみを生み出すことができて効率的なのです。

「急がば回れ」とはよく言ったもので、
事前準備を怠って目の前の作業にすぐ飛びつきコンセプトがズレ修正を繰り返すより
事前準備に時間をかけてから作業に移る方が一直線に目的のためのデザインを作ることができ、効率よくゴールに向かえるのです。

まとめ

情報整理ができていると目的に沿った機能性の高い成果物が作れる!

事前準備がいかに大事かが伝わりましたでしょうか?
クリエイターはすぐにPCに向かいがちですが「作りながら考える」スタンスからは今すぐ脱却すべき。
必要な情報、優先順位を洗い出してからデザイン制作に移るという流れを身体に染み込ませて、効率良くクオリティの高いクリエイターを目指しましょう!

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